§2.5 制御構文(for)
KM
bykarutt
2025-06-03
繰り返し処理(for文)
前の章では「条件分岐(if)」を使って、状況に応じて処理を分ける方法を学びました。 今回は「同じ処理を何度も繰り返す」ための仕組み、繰り返し処理(ループ) について学びます。
Pythonでよく使う繰り返し処理には、for文とwhile文があります。ここでは、まずfor文の使い方を紹介します。
for文とは
for文は、リストや範囲などのデータを順番に取り出して、同じ処理を繰り返すための構文です。 例えば、以下のようなテーブルから、「太郎」という名前の生徒を探す処理を考えてみましょう。
| i | 生徒名 | 状態 |
|---|---|---|
| 0 | 次郎 | 遅刻 |
| 1 | 善治郎 | 出席 |
| 2 | 太郎 | 早退 |
| 3 | 三太郎 | 出席 |

図のオレンジ線のフローは、条件がNoであり続ける限り、i += 1として、ループして次の生徒を探し続けます。このように、同じ処理を繰り返すための構文がfor文です。
for文の基本形
for文は、「リストなどの複数の値」を順番に取り出して、同じ処理を繰り返すための構文です。
for 変数 in データの集まり:
繰り返したい処理例:リストの要素を順番に表示する
fruits = ["りんご", "みかん", "バナナ"]
for fruit in fruits:
print(fruit)fruitsリストの中身を、fruitという変数に1つずつ取り出して、print()で表示します。- 実行結果は次のようになります。
りんご
みかん
バナナrange()関数で回数を指定して繰り返す
「同じ処理を決まった回数だけ繰り返したい」ときは、range()関数を使います。
for i in range(5):
print(i)range(5)は「0, 1, 2, 3, 4」の5つの数字を順番に取り出します。iは0から4まで変化します。
0
1
2
3
4開始値や増分を指定する
range(開始, 終了, 増分)のように書くと、細かく範囲を指定できます。
for i in range(1, 6):
print(i)→ 1から5まで表示されます(終了値は含まれません)。
実践:1から10までの合計を計算する
for文を使って、1から10までの合計を計算してみましょう。
total = 0
for i in range(1, 11):
total += i
print("合計は", total)total += iは、total = total + iと同じ意味です。- 1から10まで順番に足し合わせていきます。
ネスト(入れ子)のfor文
for文の中にさらにfor文を書くこともできます。これを「ネスト」と呼びます。
for i in range(1, 4):
for j in range(1, 4):
print(i, "×", j, "=", i * j)- これは九九の一部を表示する例です。
breakとcontinue
break:繰り返しを途中でやめるcontinue:その回だけ処理をスキップして、次の繰り返しに進む
for i in range(1, 6):
if i == 3:
break
print(i)
# 1, 2 まで表示される
for i in range(1, 6):
if i == 3:
continue
print(i)
# 3だけ飛ばして表示されるまとめ
for文は「リストやrangeなどのデータを順番に取り出して繰り返す」ための構文です。range()を使えば、決まった回数だけ繰り返すこともできます。breakやcontinueで繰り返しの流れをコントロールできます。
次の章では、もう一つの繰り返し処理「while文」や、for文とif文を組み合わせた応用例について学びます。