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bykarutt

2025-02-10

SNS 利用が高校生のコミュニケーションに与える影響

〜LINE と Twitter を中心に〜

1. はじめに

現代において、スマートフォンの普及により LINE や Twitter などの SNS は、高校生の日常生活およびコミュニケーションの手段として欠かせない存在となっている。国立青少年教育振興機構による最近の調査報告書では、4 か国の中で日本の高校生の SNS 利用率が 90%以上に達しており、特に LINE は友人間の連絡手段として、Twitter は情報収集や意見表明の場として利用されていることが示されている。

本研究の目的は、SNS 利用が高校生の対面コミュニケーションや人間関係にどのような影響を及ぼしているのかを明らかにすることである。また、SNS 利用に伴うメリットとデメリットについても考察し、健全な利用方法について提言することを目指す。

2. 研究方法

本研究では、以下の 2 つの方法でデータを収集した。

2.1 アンケート調査

東京都内の高等学校 35 校の高 3 生計 1,000 名を対象に、SNS 利用時間、利用目的、LINE および Twitter の利用実態、対面コミュニケーションの頻度などについて質問紙形式で調査を実施した。調査項目は、先行研究や国立青少年教育振興機構の報告書を参考に設計した。

2.2 個別インタビュー

アンケート回答者の中から無作為に選出した 20 名に対し、半構造化インタビューを実施。SNS 利用による友人関係の変化、対面でのコミュニケーションの良し悪し、及び SNS 上でのトラブル経験など、質的な側面を詳細に聞き取り、データの補完を行った。

3. 結果

3.1 アンケート調査結果

  • 利用時間と頻度
    平日の平均利用時間は 1 ~ 2 時間が最も多く、休日は若干延長する傾向が見られた。特に LINE の利用は「連絡手段」として、ほぼ全員が日常的に利用している。Twitter は、情報収集や意見発信を目的とする利用者が約 70%を占めた。
  • 対面コミュニケーションへの影響
    アンケート結果では、SNS 利用が対面コミュニケーションの頻度に大きな変化をもたらしているとは言い難いが、「やりとりの迅速さ」や「情報共有の拡大」という点でプラスの影響を及ぼしているという回答が多かった。一方で、文章だけでは感情が伝わりにくく、誤解が生じる可能性も指摘された。

3.2 インタビュー結果

インタビュー参加者の多くは、SNS 上でのグループチャットやタイムライン上での意見交換により、新たな友人との出会いや共通の趣味を持つ仲間との交流が促進されたと回答した。しかし、対面での細やかな表情や声のトーンが伝わらないため、誤解やトラブルが生じるケースもあり、SNS 利用におけるリテラシーの向上が求められるとの意見も得られた。

4. 考察

本研究の結果は、以下の点を示唆している。

  1. コミュニケーションの多様性の拡大
    SNS は、従来の対面コミュニケーションに加え、迅速かつ広範な情報交換の手段として有効である。特に、LINE による日常的な連絡や Twitter による情報発信は、高校生の人間関係の拡大や趣味の共有に寄与している。
  2. 誤解のリスクと対策の必要性
    テキストベースのコミュニケーションは、非言語的な情報が欠如するため、意図しない誤解を生むリスクがある。インタビューでも、感情や意図を正確に伝えるために、スタンプや絵文字、あるいは対面でのフォローアップの重要性が指摘された。
  3. 利用目的の多様性が影響を及ぼす
    調査結果から、SNS の利用目的(例えば、情報収集、趣味の共有、友人との連絡など)により、対面コミュニケーションへの影響が異なる可能性が示された。具体的には、情報収集や趣味の共有目的で利用する場合は、対面での交流が補完される形となる一方、感情の発信が主な目的の場合、誤解のリスクが高まる傾向があった。

これらの結果は、SNS 利用が高校生のコミュニケーションにおいてプラス面とマイナス面の両方を持つことを示しており、健全な利用のためには、利用者自身が情報リテラシーを高め、対面でのコミュニケーションとのバランスを意識することが重要である。

5. 結論

本研究は、LINE や Twitter といった SNS が高校生の日常的な連絡や情報交換において大きな役割を果たしていること、そしてその利用が対面コミュニケーションの形態に一定の影響を与えていることを明らかにした。SNS の利用は、友人関係の拡大や趣味の共有などのメリットがある一方で、誤解やトラブルのリスクも伴う。今後は、学校や家庭での情報リテラシー教育を通じて、SNS の健全な利用方法を促進することが求められる。

【参考文献】

  • 国立青少年教育振興機構『高校生の SNS の利用に関する調査報告書〔概要〕』(令和 6 年 7 月)
    URL: https://www.niye.go.jp/wp-content/uploads/2024/07/gaiyou-1.pdf
  • その他、関連論文・調査資料
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